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Yamaha SR-X90AとSR-B40Aを比べていると、「どちらもサブウーファー付きだし、結局そんなに違うの?」と迷うかもしれません。
実はこの2機種、単純な新旧モデルや少しだけ性能が違う製品ではありません。
音の位置や高さまで細かく描き分ける本格的な映画体験を狙ったSR-X90Aと、テレビや動画を聞きやすくしながら映画の低音もしっかり楽しめるSR-B40Aという違いがあります。
そして、選ぶうえでもう一つ無視できないのが価格です。
同じタイミングで販売価格を比べると、SR-X90Aのほうが30万円前後高い状況です。
この価格差なら、「どちらのほうが性能が高いか」だけでは決められません。
音だけを優先するならSR-X90Aが上。ただし、30万円前後を追加してまで、その音の違いを自宅で繰り返し楽しむかまで考える必要があります。
- SR-X90Aがおすすめ:映画やライブ映像を頻繁に見る/頭上を移動する音や画面中央の声まで細かく表現したい/大きめの本体を置ける/30万円前後高くても本格的な音場に価値を感じる
- SR-B40Aがおすすめ:テレビ・ドラマ・YouTubeもよく見る/映画はサブウーファーの低音と広がりを楽しめれば十分/集合住宅や夜間など大音量にしにくい/価格とのバランスを重視したい
迷っているなら、基本的にはSR-B40Aから考えてよいでしょう。
SR-X90Aは明確に上位ですが、30万円前後の価格差を考えると「せっかくだから上位モデル」という理由だけで選ぶ機種ではありません。
映画を見る時間が長く、SR-X90Aにしかない音の作り方そのものを欲しい人向けです。

Yamaha SR-X90A(B)

Yamaha SR-B40A
- SR-X90AとSR-B40Aの主な仕様
- 先に確認:30万円前後の価格差なら、選び方はかなり変わる
- 違い1:SR-X90Aは「音の位置」、SR-B40Aは「広がりと低音」を楽しむ
- 違い2:映画の音を自動で整えるのはSR-X90A
- 違い3:テレビを消して音楽も本格的に楽しむならSR-X90A
- 違い4:ゲーム機をサウンドバーへ直接つなげるのはSR-X90A
- 違い5:SR-X90Aは置けるかどうかも重要
- SR-B40Aでも十分なのはどんな人?
- 30万円前後高くてもSR-X90Aを選ぶ価値がある人
- 結局、SR-X90Aの音とSR-B40Aの音はどっちがおすすめ?
- 購入前に口コミで確認したいポイント
- SR-X90AとSR-B40Aはどっちを選ぶ?
SR-X90AとSR-B40Aの主な仕様
まずは全体像を確認します。
意味の分からない音響用語は、ここですべて理解しなくても大丈夫です。あとから「実際に何が変わるのか」を順番に説明します。
| 比較項目 | SR-X90A | SR-B40A |
|---|---|---|
| 位置づけ | ヤマハのハイエンドモデル | サブウーファー付属モデル |
| 音の方向性 | 音の高さ・位置・役割まで細かく描く | 前方の広がり+低音の迫力を楽しむ |
| 基本の形 | 幅118cmの本体+床置きサブウーファー | 幅91cmの本体+床置きサブウーファー |
| 頭上の音を担当 | 上面にビームスピーカー12基 | 専用スピーカーなし |
| 中央の声 | センターを担当するスピーカー構成あり | 前向き左右+クリアボイス |
| 低音 | 付属17cm、100W | 付属16cm、100W |
| 場面に合わせる処理 | SURROUND:AI | 4種類のモードから選択 |
| スマホ・ネット音楽 | ネットワーク/Bluetooth | Bluetooth |
| ゲーム機などの直接接続 | 1台可能 | 不可。テレビへ接続 |
| 大きさ | 本体:幅118×高さ8.5×奥行14.3cm サブウーファー:幅24.1×高さ37.8×奥行41.4cm |
本体:幅91×高さ6.8×奥行13.3cm サブウーファー:幅19.4×高さ41.9×奥行40.7cm |
| 合計の重さ | 23.7kg | 11kg |
| 現在の価格差の目安 | SR-X90Aのほうが30万円前後高い | |
ここで特に大切なのは、両方ともサブウーファーが付属していることです。
つまり、SR-X90Aへ30万円前後多く払う理由は「低音を出せるから」ではありません。
頭上の音、中央の声、音の位置関係、場面ごとの音場処理まで、映画の音をより細かく描き分けるために費用を払うと考えると分かりやすいでしょう。
テレビの音を良くして映画の低音も楽しみたいならSR-B40A。本格的な映画の音場そのものを楽しみたいならSR-X90Aです。
先に確認:30万円前後の価格差なら、選び方はかなり変わる
SR-X90Aのほうが音響構成は明確に上です。ただし、価格差は30万円前後。少し音が良くなる程度の期待なら、SR-B40Aのほうが現実的です。
もし価格差が数千円や数万円程度なら、
「映画をよく見るなら上位モデルにしておこう」
という選び方もできます。
しかし、30万円前後違うなら話は別です。
SR-B40Aで満たせる使い方なのに、「上位モデルだから安心」という理由だけでSR-X90Aへ上げるには、価格差がかなり大きいからです。
この2機種では、まず次の質問を自分にしてみてください。
「テレビの音を良くしたい」のか、それとも「映画の音そのものを趣味として楽しみたい」のか。
テレビ、ドラマ、YouTube、ニュースもよく見て、ときどきNetflixなどで映画を見る。
映画ではテレビだけより低音や広がりが欲しい。
このくらいなら、SR-B40AにはDolby Atmos、クリアボイス、ワイヤレスサブウーファーがそろっています。
反対に、
「映画を見る時間そのものが趣味」
「雨が上から降る感じや、飛行機が頭上を抜けていく感じまで楽しみたい」
「音がどこから鳴っているのか分かるような空間表現を重視したい」
という人は、SR-X90Aを検討する意味があります。
30万円前後の差がある現在は、迷ったらSR-X90Aではなく「SR-X90Aにしかない体験が欲しいならSR-X90A」と考えるのがおすすめです。
違い1:SR-X90Aは「音の位置」、SR-B40Aは「広がりと低音」を楽しむ

SR-X90Aは「雨は上、声は中央、爆発は床側」というように音の役割を細かく分ける構成。SR-B40Aは前方の音を広げながら、サブウーファーで低音の迫力を加える構成です。
この違いが、2機種を選ぶうえで一番重要です。
映画のワンシーンを想像してみてください。
主人公が小さな声で話している。
外では雨が降り始め、そのあと上空を飛行機が通過し、最後に大きな爆発が起こる。
SR-X90Aが得意なのは、このときの「それぞれの音がどこにあるか」を細かく描くことです。
SR-B40Aが狙うのは、テレビの前方に音の広がりを作りつつ、床置きのサブウーファーで爆発や音楽に厚みを加えることです。
どちらも映画を楽しめます。
ただし、楽しみ方が違います。
SR-X90Aは頭上専用のスピーカーを12基搭載
SR-X90Aの本体上面には、左右6基ずつ、合計12基のビームスピーカーがあります。
天井方向へ音を送り、その反射を利用して上方向の音を表現する仕組みです。
たとえば、
- 雨が頭上から降ってくる
- 飛行機が画面前方から頭上へ抜けていく
- ライブ会場の拍手や響きが上まで広がる
といった場面です。
SR-B40AもDolby Atmosに対応しています。
そのため、SR-B40Aでは立体的な音を楽しめないという意味ではありません。
ただし、SR-X90Aのように上方向を担当する12基の専用スピーカーを実際に搭載しているわけではないという違いがあります。
映画で高さ方向の音まで重視するなら、この差は大きな選択理由になります。
反対に、
「そこまで音が上から聞こえなくてもいい」
「前から音が広がって、映画らしい迫力が出れば十分」
という人なら、SR-B40Aでも目的を満たしやすいでしょう。
SR-X90Aは画面中央の声も分けて鳴らす
もう一つ大きいのが、俳優の声です。
SR-X90Aは中央にもスピーカーを配置した3chのフロント構成になっています。
そのため、画面中央の会話と左右へ広がる音を役割分担しやすい構成です。
たとえば、
画面中央では俳優が会話している。
その横では車が走り、後ろでは音楽が鳴り、上から雨音が聞こえる。
こうした音数の多い映画ほど、中央・左右・上方向を分けるSR-X90Aの構成が生きてきます。
SR-B40Aには独立したセンターチャンネルはありませんが、「クリアボイス」を搭載しています。
ニュース、ドラマ、YouTubeなどで人の声を聞き取りやすくしたいことが主目的なら、SR-B40Aでも対応できます。
つまり、
声を聞き取りやすくしたいだけならSR-B40A。
映画の中で声の位置まできちんと中央へ置きたいならSR-X90A。
こう考えると分かりやすいでしょう。
低音は両方に専用サブウーファーが付く
低音については少し注意が必要です。
SR-X90Aには17cm、SR-B40Aには16cmのサブウーファーが付属します。
出力はどちらも100Wです。
そのため、
「SR-X90Aだけが本格的な低音を楽しめる」
という比較ではありません。
SR-B40Aでも、爆発音、車のエンジン、ドラム、音楽のベースなどを担当する専用サブウーファーがあります。
SR-X90Aではサブウーファー自体にも新しい構造が採用され、深さや力強さを追求しています。
ただし、単純に映画の爆発音へ迫力を足したいだけなら、SR-B40Aにもすでに専用サブウーファーがあります。
ここはかなり重要です。
低音が欲しいだけならSR-B40Aでも十分候補。SR-X90Aへ30万円前後追加する大きな理由は、低音だけではなく「上・中央・左右まで含めた音場全体」です。
スピーカー構成を詳しく見る
SR-X90Aはフロント左右、センター、上面12基のビームスピーカー、付属サブウーファーを組み合わせた構成です。
SR-B40Aはフロント左右50W×2と付属サブウーファー100W。フロント4.6cm×4、ツイーター2.5cm×2、サブウーファー16cm×1です。
スピーカーの数や出力だけで音の良し悪しは決まりません。
大切なのは、SR-X90Aでは音をより細かな役割へ分けていることです。
違い2:映画の音を自動で整えるのはSR-X90A
SR-X90Aは映画の場面を見ながら音場を自動調整。SR-B40Aは映画・音楽・ゲームなど、自分で好みのモードを選ぶ方式です。
映画一本をじっくり見ることが多いならSR-X90A。普段使うモードを決めてしまえば十分ならSR-B40Aです。
SR-X90Aは場面ごとにSURROUND:AIが働く
映画では、ずっと同じ音が鳴っているわけではありません。
静かな会話。
BGM。
雨や風。
突然の爆発。
アクションシーン。
SR-X90Aには「SURROUND:AI」があり、再生している音に含まれる会話、音楽、環境音、効果音などを分析して、場面に合わせた音場を自動で作ります。
難しく考える必要はありません。
映画を見ながら、自分でいちいち音のモードを変更しなくても機械側へ任せられる機能です。
長い映画を一本通して見ることが多い人ほど相性がよいでしょう。
SR-B40Aは4つのモードから自分で選ぶ
SR-B40Aでは、
- ステレオ
- スタンダード
- 映画
- ゲーム
の4種類から選びます。
とはいえ、毎回細かな設定が必要という意味ではありません。
映画を見るときは映画モード、普段はスタンダードなど、自分の使い方が決まれば操作はシンプルです。
テレビ番組やYouTubeを短時間見ることが多い家庭では、SURROUND:AIのためだけに大きな価格差を払う必要性は低いでしょう。
反対に、週末になると映画を何本も見る人なら、SR-X90Aの自動処理も上位機を選ぶ理由の一つになります。
場面に合わせる処理を詳しく見る
SR-X90AはSURROUND:AIを搭載しています。
SR-B40Aはステレオ、スタンダード、映画、ゲームの4種類のサラウンドモードから選択します。
映画を頻繁に見るならSURROUND:AIは便利な追加機能ですが、この機能だけで30万円前後の価格差を判断するのではなく、スピーカー構成も含めて考えましょう。
違い3:テレビを消して音楽も本格的に楽しむならSR-X90A
スマホから手軽に音楽を流すだけなら両方で可能。家庭のネットワークや音楽配信まで含めてオーディオ機器として使いたいならSR-X90Aです。
両機ともBluetoothに対応しています。
そのため、
「スマートフォンの音楽をサウンドバーから流したい」
というだけなら、SR-B40Aでも困りません。
違いが出るのは、サウンドバーをテレビ用スピーカーだけではなく、家庭のオーディオ機器として使いたい場合です。
SR-X90AはMusicCastに対応しています。
家庭のネットワークを利用して音楽を再生したり、対応するヤマハ製品がほかの部屋にあれば、アプリから再生先を選んだりできます。
また、ネットワーク経由の音楽配信にも対応しています。
一方、
「テレビを見ないとき、たまにスマホから音楽を流す」
程度なら、SR-B40AのBluetoothで十分でしょう。
音楽機能はSR-X90Aのほうが豊富ですが、Bluetoothだけで足りる人にとって30万円前後の価格差を埋める機能ではありません。
音楽の流し方を詳しく見る
SR-X90AはMusicCast、ネットワーク再生、Bluetoothなどに対応します。
SR-B40AはBluetoothを利用してスマートフォンなどから音楽を再生できます。
家中の対応オーディオをまとめたいならSR-X90A。
一台へ手軽に流すだけならSR-B40Aで目的を満たせます。
違い4:ゲーム機をサウンドバーへ直接つなげるのはSR-X90A
SR-X90Aにはゲーム機やレコーダー用のHDMI入力が1つあります。SR-B40Aはゲーム機をテレビへ接続します。
ゲーム機をテレビへ直接つなげられるなら、この違いだけでSR-X90Aを選ぶ必要はありません。
ここは初心者ほど難しく見えますが、実際の判断は簡単です。
普通は、
ゲーム機 → テレビ → サウンドバー
とつなげばSR-B40Aでも使えます。
SR-X90Aには、これに加えてゲーム機やレコーダーなどをサウンドバーへ直接つなぐためのHDMI入力が1つあります。
テレビのHDMI端子がすでに埋まっている場合などには便利です。
反対に、テレビ側にゲーム機をつなぐ空きHDMI端子があるなら、SR-B40Aでも問題ありません。
「SR-X90Aはゲーム対応だから上」
とだけ判断しないようにしましょう。
自宅でゲーム機をどこへつなぐのかを見るほうが重要です。
また、SR-X90Aへ直接つなげられる映像機器は1台です。
何台ものゲーム機やレコーダーをサウンドバーへまとめるための機種ではありません。
端子を詳しく見る
SR-X90AはHDMI入力1、テレビ接続用HDMI出力1、光デジタル入力1を備えます。
SR-B40Aはテレビ接続用HDMI出力1、光デジタル入力1です。
SR-B40Aには映像機器用のHDMI入力はありません。
違い5:SR-X90Aは置けるかどうかも重要

SR-X90Aは幅118cm・合計23.7kg。SR-B40Aは幅91cm・合計11kgです。どちらも床へサブウーファーを置きます。
SR-X90Aは音を比較する前に「自宅へきちんと置けるか」を確認してください。
SR-X90Aは幅118cm
SR-X90Aの本体は、幅118cm、高さ8.5cm、奥行14.3cm、重さ11kgです。
サブウーファーは幅24.1cm、高さ37.8cm、奥行41.4cm、重さ12.7kg。
合計すると23.7kgあります。
大きなテレビと組み合わせることを想定しやすいサイズです。
テレビ台へ置く場合は、
- テレビ脚の内側へ収まるか
- テレビ画面の下を隠さないか
- テレビ台の耐荷重に問題がないか
- 本体上面を棚などでふさがないか
を確認してください。
特にSR-X90Aは上面のビームスピーカーを使うため、上を家具でふさぐような設置は避けたいところです。
SR-B40Aは幅91cmで扱いやすい
SR-B40Aの本体は、幅91cm、高さ6.8cm、奥行13.3cm、重さ2.9kgです。
SR-X90Aより27cm短いため、一般的なテレビ台にはこちらのほうが合わせやすいでしょう。
サブウーファーは幅19.4cm、高さ41.9cm、奥行40.7cm、重さ8.1kgです。
本体はコンパクトですが、サブウーファーには約40cmの奥行があります。
「細いからどこにでも入る」と考えず、床も測っておきましょう。
集合住宅や夜間視聴なら価格差の価値も変わる
どちらも床置きサブウーファーを使います。
そのため、集合住宅や夜間では低音を控えることがあるでしょう。
SR-X90Aを選ぶからといって、必ず大音量で使う必要はありません。
ただし、
いつも小さな音量で見ていて、低音もかなり抑える生活なら、SR-X90Aの本格的な構成へ30万円前後追加する価値を感じにくくなる可能性があります。
反対に、日中に映画を楽しめる。
ある程度音量を出せる。
大きめのテレビで映画やライブを頻繁に見る。
こうした環境なら、SR-X90Aの能力を使う場面が増えます。
寸法と重さを詳しく見る
SR-X90Aは本体1180×85×143mm・11kg、サブウーファー241×378×414mm・12.7kgです。
SR-B40Aは本体910×68×133mm・2.9kg、サブウーファー194×419×407mm・8.1kgです。
SR-B40Aでも十分なのはどんな人?
テレビや動画が中心で、ときどき映画を見る一般家庭なら、まずSR-B40Aを基準に考えてよいでしょう。
SR-X90Aの説明を読むと、SR-B40Aではかなり物足りないように感じるかもしれません。
しかし、そうではありません。
SR-B40Aにも、
- Dolby Atmos
- ワイヤレスサブウーファー
- クリアボイス
- 低音を増強する機能
- 映画・ゲームなどのサウンドモード
- Bluetooth
があります。
つまり、
「テレビ内蔵スピーカーでは物足りないので、声を聞き取りやすくして映画にも迫力が欲しい」
という目的には、SR-B40Aにも必要な機能がかなりそろっています。
たとえば平日はニュース、ドラマ、YouTubeを見る。
週末にNetflixやAmazon Prime Videoで映画を1~2本見る。
映画では爆発音や音楽に低音が加わればうれしい。
この使い方なら、SR-B40Aはかなり現実的な選択肢です。
特に現在はSR-X90Aとの価格差が30万円前後あります。
そのため、
「SR-B40Aでも満足できそうだけれど、念のため上位を買っておこう」
という選び方はおすすめしにくいです。
その30万円前後を払うなら、SR-X90Aにしかない音場へ明確に魅力を感じているかを基準にしましょう。
30万円前後高くてもSR-X90Aを選ぶ価値がある人
では、SR-X90Aは高すぎるだけなのでしょうか。
そういう機種でもありません。
SR-X90Aは、そもそもSR-B40Aより少し良い製品として作られているのではなく、サウンドバーで本格的なホームシアター体験を狙うハイエンドモデルです。
そのため、次の条件が重なる人なら価格差を払う意味があります。
- 映画やライブ映像を見ること自体が趣味
- Dolby Atmos作品をよく見る
- 雨や飛行音など上方向の表現を重視したい
- 俳優の声、効果音、音楽の位置関係まで楽しみたい
- AVアンプ+複数スピーカーまでは置きたくない
- 幅118cmの本体と大型サブウーファーを置ける
- ネットワーク音楽も含め、オーディオ機器として使いたい
- 30万円前後の追加費用より音響体験を優先できる
特に、
「本当は複数のスピーカーを置くホームシアターに興味がある。でも部屋中にスピーカーやケーブルを置くのは難しい」
という人には、SR-X90Aの考え方が合っています。
12基のビームスピーカーを使って高さ方向まで作り、センターを含む前方の音を分け、サブウーファーも組み合わせる。
その構成を一本のサウンドバー中心でまとめること自体に価値があります。
逆に言えば、そこまで求めていない人にとってはオーバースペックになりやすい機種です。
SR-X90Aは「高いけれど誰にでもおすすめ」ではなく、「本格的な映画の音をサウンドバーで追求したい人には価格差を払う理由がある」機種です。
結局、SR-X90Aの音とSR-B40Aの音はどっちがおすすめ?
ここが一番気になるところでしょう。
純粋に音響性能を優先して選ぶなら、SR-X90Aがおすすめです。
上方向を担当する12基のビームスピーカー、センターを含めた前方のスピーカー構成、SURROUND:AI、本格的なサブウーファーなど、SR-X90Aはヤマハがハイエンドとして作ったモデルです。
特に映画では、単に音を大きくするのではなく、
「声は画面中央」「雨は上」「効果音は左右」「低音は床側」
というように、音の位置関係まで楽しみたい人に向いています。
一方のSR-B40Aは、
「テレビの前から音が広がって、声が聞きやすくなり、映画ではサブウーファーの低音も楽しめれば十分」
という人向けです。
ここでSR-B40Aを選ぶことは、単純な妥協ではありません。
現在は30万円前後の価格差があります。
そのため、価格まで含めたおすすめは次のようになります。
- 音の良さを最優先し、予算をあまり気にしない
→ SR-X90A。2機種のうち純粋に上位の音響構成を選ぶならこちらです。 - テレビ・動画・ドラマも多く、映画では低音と広がりが欲しい
→ SR-B40A。多くの一般家庭ではこちらから考えるのがおすすめです。 - 映画が趣味で、頭上の音や声の位置まで楽しみたい
→ SR-X90A。30万円前後の価格差を払う理由が最も生まれやすい使い方です。 - 「SR-X90Aのほうが良さそう」くらいで迷っている
→ SR-B40A。30万円前後の差なら、明確に欲しい機能がない状態で上位へ上げる必要はありません。
購入前に口コミで確認したいポイント
スペックを確認したら、最後に自宅と近い環境で使っている人の口コミも確認しておきましょう。
特に見てほしいのは、単純な「音が良い・悪い」という評価ではありません。
- 何畳くらいの部屋で使っているか
- テレビの大きさ
- 集合住宅か戸建てか
- 夜間はどのくらいの音量で使っているか
- サブウーファーの低音をどの程度出しているか
- 映画・ドラマ・テレビ番組のどれをよく見るか
- 声の聞き取りやすさ
- サブウーファーの置き場所
同じ製品でも、広いリビングで映画を大きめの音量で見る人と、集合住宅で夜にドラマを見る人では評価が変わります。
自分と近い使い方の口コミを探してください。
Yamaha SR-X90AとYamaha SR-B40Aの口コミに関しては、以下の記事で詳しくまとめましたのでご覧ください。
SR-X90AとSR-B40Aはどっちを選ぶ?
多くの家庭にはSR-B40A。本格的な映画の音場へ30万円前後追加する価値を感じる人にはSR-X90Aがおすすめです。
最後に、もう一度選び方を整理します。
- STEP 0:まず置けますか?
SR-X90Aは幅118cm・合計23.7kg、SR-B40Aは幅91cm・合計11kgです。SR-X90Aが物理的に置けないなら、ここでSR-B40Aに決められます。 - 普段見るのはテレビ・ドラマ・YouTubeが中心ですか?
はいならSR-B40Aを第一候補に。声を聞き取りやすくする機能とサブウーファーがあり、ときどき見る映画にも対応できます。 - 映画やライブ映像を見ること自体が趣味ですか?
はいならSR-X90Aを検討。頭上12基のビームスピーカーやセンターを含む構成を使う機会が増えます。 - 頭上の雨や飛行音、画面中央の声など「音の位置」まで楽しみたいですか?
はいならSR-X90A。この部分がSR-B40Aとの最も大きな違いです。 - その違いに30万円前後追加してもいいと思えますか?
はいならSR-X90A。そこまでは必要ないと思うならSR-B40Aです。
SR-X90AとSR-B40Aでは、どちらが上かについては迷う必要がありません。
音響構成そのものはSR-X90Aが明確に上です。
ただし、購入するときに本当に考えたいのは、
「上なのは分かった。でも、その差を自分の生活で使うのか?」
ということです。
テレビ、ドラマ、YouTubeをよく見て、映画はときどき。
テレビ内蔵スピーカーより音を広げ、サブウーファーで映画らしい低音も楽しみたい。
この使い方なら、SR-B40Aで十分満足できる可能性があります。
一方、
映画やライブを見ることそのものが趣味で、頭上の音、画面中央の声、効果音の位置まで意識して楽しみたい。
AVアンプと複数のスピーカーを部屋へ置くのは難しいけれど、サウンドバーで可能な限り本格的な音場を作りたい。
そんな人なら、SR-X90Aへ30万円前後多く払う理由があります。
迷っている段階ならSR-B40A。
「この音場が欲しい」とSR-X90Aの専用構成に明確な魅力を感じたらSR-X90A。
現在の価格差まで含めると、この選び方がいちばん分かりやすいでしょう。

Yamaha SR-X90A(B)

Yamaha SR-B40A
この記事に出てくる音響用語を見る
Dolby Atmos
ひとことでいうと
音を前後左右だけでなく、上方向にも配置するための方式です。
何が変わる?
対応作品で、雨や飛行音などを高さのある空間へ広げる表現に使われます。
あなたに関係する?
両機とも対応しています。ただしSR-X90Aには上方向を担当する12基のビームスピーカーがあります。
ビームスピーカー
ひとことでいうと
SR-X90Aの上面に並んでいる、上方向の音を作るための小さなスピーカーです。
何が変わる?
天井方向へ音を送り、反射を利用して高さ方向の音を表現します。
あなたに関係する?
映画で雨や飛行機など頭上方向の表現を重視する人ほど関係する機能です。
SURROUND:AI
ひとことでいうと
映画の会話、音楽、環境音、効果音などを分析し、場面に合わせて音場を自動で整えるヤマハの機能です。
何が変わる?
映画の途中で自分でサウンドモードを切り替えなくても、機械側へ任せられます。
あなたに関係する?
SR-X90Aだけの機能です。映画を頻繁に一本通して見る人ほど選択理由になります。
eARC/ARC
ひとことでいうと
テレビからサウンドバーへHDMIケーブル一本で音を渡す仕組みです。
何が変わる?
テレビ音声をサウンドバーで再生でき、対応テレビではテレビリモコンから音量操作などもできます。
あなたに関係する?
テレビ背面のHDMI端子に「ARC」または「eARC」と書かれているか確認してください。
MusicCast
ひとことでいうと
家庭のネットワークを使って音楽や対応ヤマハ機器をまとめて操作する仕組みです。
何が変わる?
スマホから一台へBluetoothで音楽を飛ばすだけでなく、ネットワーク経由で音楽を楽しめます。
あなたに関係する?
SR-X90Aが対応しています。テレビ用としてしか使わないなら優先度は低めです。

