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デノンのサウンドバー「DHT-S218」と「DHT-S217」は、どちらもテレビの前に置ける一体型モデルです。型番が似ているうえ、本体の大きさや重さ、内蔵するスピーカーの構成まで共通しているため、「新しいDHT-S218を選ぶ意味はある?」「DHT-S217でもやりたいことはできる?」と迷いやすい組み合わせです。
この2台は、テレビ番組や映画を見るための基本部分がかなり共通しています。選ぶときに差が出やすいのは、スマートフォンやパソコンから音楽を流す場面と、ゲーム機をどこへつなぐかです。新しい機種だからという理由だけで決めるより、普段の使い方に追加機能が必要かを見た方が判断しやすくなります。
テレビや映画を中心に使うなら、DHT-S217も十分比較候補です。家族のスマートフォンを切り替えて音楽を流したい人や、ゲーム機をサウンドバーへつなぎたい人には、DHT-S218で増えた機能が役立ちます。音づくりもDHT-S218で見直されています。
- テレビ番組や映画が中心なら、主要機能が共通するDHT-S217も比較候補
- 家族のスマートフォンやパソコンを切り替えて使うならDHT-S218が便利
- ゲーム機をサウンドバーへつなぐならDHT-S218の追加機能が関係する
- 音質の優劣ではなく、接続する機器と設置場所を基準に選ぶ
この記事では、まずメーカー公表仕様をもとに主な違いを確認します。そのあとで、難しい規格名を日常の使い方へ置き換え、「自分ならどちらか」を順番に整理します。
価格や在庫を先に確認したい方は、こちらから各商品の販売ページを開けます。
DHT-S218
DHT-S217
DHT-S218とDHT-S217の主な仕様を比較
最初に、違いがある場所と重要な共通点を表で確認します。聞き慣れない言葉があっても、ここではどの項目に差があるかだけ分かれば大丈夫です。このあとの章で、普段の生活では何が変わるのかを説明します。
| 比較項目 | DHT-S218 | DHT-S217 |
|---|---|---|
| 世代 | 2024年モデル | 2022年モデル |
| Bluetooth | 5.3、SBC・LC3、マルチポイント | 5.0、SBC |
| ゲーム向け映像機能 | VRR・ALLM対応 | 4K/60Hzパススルー |
| 音づくり | サウンドマスターが再調整、グリルも更新 | 従来の設計 |
| Dolby Atmos・TrueHD | 両方とも対応 | |
| HDMI端子 | 入力1、出力1(eARC・ARC対応) | |
| スピーカー構成 | ツイーター×2、ミッドレンジ×2、内蔵サブウーハー×2 | |
| 本体サイズ | 幅890×高さ67×奥行120mm | |
| 質量 | 3.6kg | |
表から分かるのは、すべてが新しくなったわけではないことです。スマートフォンとの接続やゲーム機を経由させる機能には差がありますが、映画向けの主要な音声方式、本体サイズ、内蔵スピーカーの構成は共通しています。次からは、この差が自分の生活に関係するかを見ていきましょう。
違い1:Bluetoothの接続方式
家族2人のスマートフォンや、スマートフォンとパソコンを切り替えて音楽を流すならDHT-S218が便利です。サウンドバーをテレビにしか使わない人には、この差の重要度は下がります。1台のスマートフォンからたまに音楽を流す程度なら、DHT-S217も候補です。
家族2人のスマートフォンを使う場面
最初に一人のスマートフォンから音楽を流し、次は別の人のスマートフォンから再生したいとき、DHT-S218は2台の機器を接続待機させておけます。使う人が変わるたびに最初から登録し直す手間を減らせるため、複数の機器を日常的に切り替える家庭ほど違いが分かりやすくなります。2台の音を同時に鳴らす機能ではなく、再生に使う端末を切り替えやすくする機能です。
昼はパソコン、夜はスマートフォンを使う場面
昼はパソコンで作業用の音楽を流し、夜はスマートフォンからラジオや音楽を流す、といった使い方でも同じです。DHT-S218なら2台を接続待機させられるため、使う機器が変わるたびにBluetooth設定を開いて接続先を登録し直す手間を減らせます。
一方、サウンドバーの電源を入れるのはテレビを見るときだけという家庭では、この便利さを使う機会がほとんどありません。音楽を流すとしても1台のスマートフォンだけなら、DHT-S217の基本的なワイヤレス再生で目的を満たせます。新しい規格があるかではなく、何台の機器から音を流すかが判断の分かれ目です。
Bluetoothの詳しい仕様を見る
DHT-S218はBluetooth 5.3で、従来のSBCに加えて、LE Audioで使われるLC3コーデックに対応しています。DHT-S217はBluetooth 5.0で、対応コーデックはSBCです。
LC3を利用するには、サウンドバーと送信機器の両方がLE Audioに対応している必要があります。DHT-S218側だけが対応していても、スマートフォンやパソコンが対応していなければSBC接続になります。そのため、LC3は対応機器を組み合わせたときに使える仕様として捉えるのが適切です。
DHT-S218のマルチポイントは、Bluetooth機器を2台接続待機させて切り替えやすくする機能です。2台の音を同時に混ぜて再生する機能ではありません。
違い2:HDMI映像パススルー

PS5やSwitchなどのゲーム機をテレビへ直接つなぐなら、この違いはあまり気にしなくて大丈夫です。DHT-S218の追加機能が役立つのは、テレビではなくサウンドバーへゲーム機を直接つなぐ場合です。
ゲーム機をテレビへつなぐ人は、DHT-S217でもOK
一般的なのは、ゲーム機のHDMIケーブルをテレビへ挿す方法です。ゲーム機から届いた映像はテレビに表示され、音はテレビから別のHDMIケーブルでサウンドバーへ送られます。
配線は次の順番です。
ゲーム機 → テレビ → サウンドバー
この場合、テレビが「映像と音の振り分け係」になります。映像はテレビの画面へ映し、音だけをサウンドバーへ渡します。ゲーム映像はサウンドバーの中を通らないため、サウンドバー側にゲーム向けの映像機能があるかどうかは、ほとんど関係しません。
PS5などを高性能なテレビにつなぎ、対応ゲームをできるだけ滑らかな映像で遊びたい場合も、このつなぎ方が基本です。ゲーム機はテレビの高性能な映像に対応したHDMI端子へ、サウンドバーはテレビの「eARC」または「ARC」と書かれた端子へつなぎます。
この使い方ならDHT-S217でもゲーム音を鳴らせます。ゲーム機をテレビへ直接つなぐ人は、ゲーム向け映像機能の追加だけを理由にDHT-S218を選ぶ必要はありません。
ゲーム機をサウンドバーへつなぐ人は、DHT-S218が有利
テレビのHDMI端子が足りない場合などは、ゲーム機をサウンドバーへ挿し、そこからテレビへ映像を送る方法もあります。
ゲーム機 → サウンドバー → テレビ
この配線では、ゲーム映像がいったんサウンドバーの中を通ります。DHT-S218では、映像が横へずれたりカクついたりするのを抑えやすくする機能と、ゲームを始めたときにテレビを反応の速い表示へ切り替えやすくする機能に対応しました。これらの機能名がVRR・ALLMです。
つまり、「ゲームをするならDHT-S218」ではなく、「サウンドバーをゲーム映像の通り道として使うならDHT-S218」と考えると分かりやすいでしょう。
ゲーム接続の詳しい仕様を見る
DHT-S218はHDMIの映像パススルーでVRRとALLMに対応しています。VRRはゲーム機などの出力フレームレートに合わせて表示側の更新タイミングを調整する仕組み、ALLMは対応機器を接続したときにテレビを低遅延のゲーム向け表示へ切り替えやすくする仕組みです。
ただし、DHT-S218の公式仕様は4K/60Hzパススルーです。VRRとALLMに対応していても、4K/120Hz映像をそのまま通せるという意味ではありません。
4K/120Hzを優先するゲーム環境では、ゲーム機を対応テレビへ直接つなぎ、テレビからeARCで音声をサウンドバーへ戻す接続が基本になります。購入前に、テレビの4K/120Hz対応端子とeARC端子の位置を確認してください。
違い3:音質チューニング・前面グリル・付属品

内蔵するスピーカーの数と大きさは両機種で共通です。DHT-S218では、メーカーが音づくりと前面部分を見直しています。光ケーブルや壁掛けを考えている人は、付属品の違いも確認しましょう。
スピーカーの数と大きさは同じ
DHT-S218は、スピーカーの数を増やした全面変更ではありません。人の声や楽器の高い音を担当するスピーカー、主な音を担当するスピーカー、低音を担当するスピーカーの種類と数はDHT-S217と共通です。その基本構成を引き継ぎながら、メーカーが音の調整と前面部分を見直したモデルです。
前面グリルを変えると何が変わる?
前面グリルは、サウンドバーの正面にある布や網のようなカバーです。中のスピーカーを守る一方、音はこのカバーを通って部屋へ出てきます。
たとえるなら、同じ人が話していても、口元を厚い布で覆う場合と、声を通しやすい薄い布で覆う場合の違いです。DHT-S218では、スピーカーの前を覆うカバーを、音が通りやすいものへ変更しました。さらに、内部の音の調整もやり直しています。
つまりDHT-S218は、スピーカーの数や大きさを増やした製品ではありません。DHT-S217と同じ種類・同じ数のスピーカーを使いながら、音の調整と、音が外へ出るときに通るカバーを改良したモデルです。
音の感じ方は部屋や好みによって変わります。自分に近い部屋や使い方の人の感想も参考になるため、購入前に各商品の口コミを確認してください。
もう一つ、購入直後の設置に関係するのが付属品です。テレビと付属のHDMIケーブルでつなぐ予定なら両機種とも始めやすい一方、古いテレビとの光接続や壁掛けを予定している人は、注文する商品の同梱物を確認する必要があります。販売形態や流通時期によって案内が変わる可能性があるため、注文前に販売ページも確認してください。
音づくりと付属品の詳しい仕様を見る
両機種とも25mmツイーターを2基、90×45mmの楕円形ミッドレンジを2基、75mmのサブウーハーを2基搭載しています。本体サイズと質量も同じです。
デノンはDHT-S218について、サウンドマスターによるチューニングの更新と、前面グリルの透過性向上を説明しています。スピーカーの数と大きさは共通で、調整と前面部分が更新されています。
公式掲載の付属品は、両機種ともHDMIケーブル、リモコン、電源コード、乾電池、案内書類です。DHT-S217には光デジタルケーブル、壁掛け用型紙、スペーサーも掲載されています。DHT-S218の公式掲載には、この3点が並んでいません。
共通する音声方式・端子・本体サイズ
映画向けの主要な音声方式、本体サイズ、主要な接続端子は両機種で共通しています。そのため、DHT-S217が旧型だから映画向け機能を使えないという違いではありません。ここは機種を選ぶ決め手より、自宅へ置いて正しくつなげるかを確認する章です。
テレビ番組や映画を見るという基本用途では、DHT-S218とDHT-S217の共通部分が多くあります。映画向けの立体的な音声方式に両方が対応し、声を補助する機能や夜間向けのモードも共通です。テレビ・映画用途だけで新旧を分ける差は限定的と考えられます。
設置では、本体の横幅だけでなく、高さと奥行も確認してください。どちらも幅890mm、高さ67mm、奥行120mm、質量3.6kgです。テレビの脚が低い場合は画面下部やリモコン受光部に重ならないか、左右に脚がある場合は脚の間へ幅890mmが収まるかを測ります。
本体底面側の開口部や左右の空気の通り道を家具でふさがないことも大切です。壁掛けにも対応しますが、落下や壁の強度に関わるため、取扱説明書に従い、必要に応じて専門業者へ依頼してください。
- 本体の幅・高さ・奥行と重さ
- 内蔵するスピーカーの種類と数
- 映画向けの主要な音声方式への対応
- テレビとの主要な接続端子
共通しているからこそ、購入前にはテレビ側を確認します。置き場所の寸法、テレビの音声出力端子、ゲーム機などをつなぐ端子の位置が分かれば、設置当日に配線で迷いにくくなります。
共通する設置・接続・音声仕様を見る
接続端子は両方とも、HDMI入力1系統、eARC・ARC対応のHDMI出力1系統、光デジタル入力、3.5mmのAUX入力、サブウーハープリアウトを備えます。USB端子はサービス用途で、USBメモリー内の音楽再生用として案内されているものではありません。
音声フォーマットは、両機種ともDolby Atmos、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、Dolby Digital、AAC、PCMに対応します。ただし、上向きスピーカーや独立した後方スピーカーはなく、Dolby Atmosはバーチャル処理で表現します。実スピーカーを天井や後方へ置くシステムと同じ構成ではありません。
テレビからDolby TrueHDのようなロスレス音声を戻すには、テレビとサウンドバーをeARC対応端子同士で接続し、テレビ側の音声出力を適切に設定する必要があります。テレビがARCのみの場合は、コンテンツや機器に応じて別の形式になります。
両機種ともPure、Movie、Music、Nightのサウンドモードと、声を3段階で補助するダイアログエンハンサーを備えます。外付けサブウーハー用の有線出力もありますが、特定のワイヤレスサブウーハーが自動接続される機能とは別です。
この記事に出てくる音響用語
購入判断はここまでの生活場面だけでできます。規格の意味をもう少し詳しく確認したい人は、以下を開いてください。用語をすべて覚える必要はなく、自分の使い方に関係する言葉だけ確認すれば十分です。
この記事に出てくる音響用語を見る
LC3とは?
ひとことでいうと
Bluetooth LE Audioで使われる音声コーデックです。
何が変わる?
サウンドバーと送信機器の両方がLE Audioに対応している場合に利用できます。
あなたに関係する?
対応スマートフォンやパソコンからBluetooth再生する人向けです。テレビをHDMI接続するだけなら優先度は低めです。
マルチポイントとは?
ひとことでいうと
複数のBluetooth送信機器を接続待機させ、切り替えやすくする機能です。
何が変わる?
スマートフォンとパソコン、または家族の端末を使い分けるときの再接続の手間を減らせます。
あなたに関係する?
2台の端末を使い分ける人に便利です。2台の音を同時に混ぜる機能ではありません。
VRRとは?
ひとことでいうと
ゲーム映像のずれやカクつきを抑えるための仕組みです。
何が変わる?
ゲーム機の出力に合わせて、対応テレビの表示タイミングを調整しやすくします。
あなたに関係する?
ゲームをする人向けです。テレビ番組や映画だけなら重要度は低めです。
ALLMとは?
ひとことでいうと
対応ゲーム機を使うとき、テレビを低遅延表示へ切り替えやすくする仕組みです。
何が変わる?
対応機器同士なら、ゲームを始めたときの表示モード切替の手間を減らせます。
あなたに関係する?
ゲームをする人向けです。映像機器をサウンドバー経由でつなぐ場合は対応経路も確認します。
Dolby Atmosとは?
ひとことでいうと
音の高さや周囲への広がりを表現する立体音響の方式です。
何が変わる?
対応作品では、音をテレビの前だけでなく空間へ広げる表現に使われます。実際の方式は製品ごとに異なります。
あなたに関係する?
映画や配信作品をよく見る人は確認したい項目です。実際の広がり方は、製品のスピーカー構成や部屋によって変わります。
Dolby TrueHDとは?
ひとことでいうと
主にBlu-rayなどで使われるロスレス音声方式です。
何が変わる?
対応する再生機器、テレビ、サウンドバー、接続方法、コンテンツがそろうと、圧縮による情報損失を抑えた音声を伝送できます。
あなたに関係する?
ディスク作品などの対応音声を楽しみたい人向けです。テレビ経由ではeARC対応も確認します。
eARCとは?
ひとことでいうと
テレビからサウンドバーへ音声を戻すHDMI機能の拡張版です。
何が変わる?
ARCより広い帯域を扱え、テレビ経由でDolby TrueHDなどを送る場合に関係します。
あなたに関係する?
映画の高音質音声をテレビからサウンドバーへ送りたい人は確認します。テレビ番組中心なら優先度は下がります。
最後に:あなたならどちら?
ここまでの違いを、購入時の確認事項へまとめます。型番の新しさより、自宅で使う端末の台数と接続経路を基準に選ぶと判断しやすくなります。
- テレビ番組、ドラマ、映画を見ることが中心
- スマートフォンの音楽は1台から、ときどき流す程度
- ゲーム機はテレビへ直接つなぐ
- DHT-S218で増えた機能を使う予定がない
- 家族それぞれのスマートフォンを切り替える
- スマートフォンとパソコンの両方を使う
- ゲーム機をサウンドバーへつなぐ
- 更新された音づくりや前面設計を選ぶ理由にする
DHT-S217は、テレビや映画を見るための主要機能、本体サイズ、スピーカー構成がDHT-S218と共通しています。追加機能を使わない人にとって妥協案ではなく、必要な基本機能がそろう選択肢です。
DHT-S217
DHT-S218は、複数端末の切り替え、サウンドバー経由のゲーム接続、更新された音づくりを重視する人に向いています。どの追加機能を使うかまで言えるなら、DHT-S218を選ぶ理由が明確です。
DHT-S218
どちらを選ぶ場合も、幅890mm、高さ67mm、奥行120mmがテレビ台に収まるか、テレビのeARC・ARC端子はどこにあるか、光接続や壁掛けに必要な付属品が含まれるかを購入前に確認してください。自宅の端末と接続方法に合う方を選べば、必要のない機能に迷わず判断できるでしょう。
