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Marshallのサウンドバー「Heston 120」と「Heston 60」は、どちらもDolby AtmosとDTS:Xに対応し、音楽配信も楽しめるモデルです。ところが、数字の違いだけでは「部屋に合うのはどちらか」「小さい60でもAtmosを楽しめるのか」が分かりにくいですよね。
結論からいうと、映画の高さ表現、低音の余裕、ゲーム機の高精細映像まで重視するならHeston 120がおすすめです。横幅73cmの設置しやすさを優先し、テレビや音楽を一台で手軽に楽しみたいならHeston 60が向いています。
この記事ではMarshall公式の製品情報とユーザーマニュアルをもとに、5.1.2chと5.1ch、スピーカー構成、HDMI接続、本体サイズ、音楽機能まで比較します。実際に試聴した評価ではなく、公開仕様から判断できる違いを整理しています。
先に選び方を確認
- Heston 120:上向きスピーカー、150W、HDMI入力、4K/120Hz映像通過を重視
- Heston 60:幅73cm、約2.76kg、壁掛けのしやすさを重視
- 両機ともAtmos/DTS:X、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、アプリ、部屋補正、サブウーファー拡張に対応
Marshall Heston 120
Marshall Heston 60
※仕様・対応サービス・販売状況は2026年8月19日時点の公式情報を確認しています。価格と在庫は変動するため購入時に再確認してください。
Marshall Heston 120とHeston 60の主な違い
映画の高さと映像機器の接続なら120、置きやすさなら60が選びやすいです。
まず、購入判断に関わる部分を一覧で見てみましょう。
| 比較項目 | Heston 120 | Heston 60 |
|---|---|---|
| 構成 | 5.1.2ch | 5.1ch |
| 最大出力 | 150W | 56W |
| スピーカー | 11基、上向き・側面を含む | 7基 |
| 大きさ | 幅1100×奥行145×高さ76mm | 幅730×奥行124×高さ68mm |
| 重さ | 約7.04kg | 約2.76kg |
| テレビ接続 | HDMI eARC | |
| 映像用HDMI入力 | 1系統、高精細映像の通過に対応 | なし |
| 壁掛け | 別売金具 | 壁掛け用グロメット付属 |
Heston 120は広いテレビ周りで映画とゲームを楽しむ構成です。Heston 60は小さなテレビ台や寝室にも置きやすく、音楽機能は上位機と共通です。
チャンネル・端子・映像対応の詳しい仕様を見る
両機ともDolby AtmosとDTS:X、HDMI eARC、Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6に対応します。
Heston 120は5.1.2chで、HDMI入力1系統、4K/120HzとDolby Visionの映像通過を公称します。Heston 60は5.1chで映像用HDMI入力を持ちません。
一番大きな差は、本体のスピーカー構成とサイズです。Heston 120は広いテレビ周りで映画をしっかり楽しむ上位モデル、Heston 60は限られたスペースへ収めやすい小型モデルと考えると分かりやすいです。
違い1:Heston 120は5.1.2ch、Heston 60は5.1ch

Heston 120は5.1.2chで、末尾の「.2」が高さ方向を担当します。本体に上向きドライバーがあり、天井へ音を放射して反射させることで、頭上へ広がる音を作ります。
側面を向くドライバーも備え、横方向の広がりも狙った構成です。
Heston 60は5.1chで、高さ専用の物理チャンネルはありません。それでもDolby AtmosとDTS:Xの音声信号を受け取り、一体型サウンドバーとして立体的に聞かせる処理に対応しています。
ここで大切なのは、Atmos対応と上向きスピーカー搭載は同じ意味ではないことです。Heston 60でもAtmos作品は再生できますが、天井方向へ音を放つ専用ユニットを持つHeston 120とは再現方法が異なります。
初心者向けに一言
映画でヘリコプターや雨の音が上から来る感覚を重視するなら、上向きチャンネルを持つHeston 120が仕様上有利です。テレビ番組や音楽が中心なら、Heston 60の小ささを優先してもよいでしょう。
天井や置き方でも高さ表現は変わる
上向きスピーカーは天井の反射を利用します。天井が極端に高い、傾斜している、吸音性が高いといった部屋では、狙った反射が得にくい場合があります。
また、本体の上をテレビ台の棚板でふさぐと、Heston 120の上向きユニットを生かせません。
Atmos作品であっても、配信サービス、再生端末、テレビの出力設定が対応していなければ、通常のDolby Digitalやステレオへ変換されることがあります。サウンドバーだけでなく、経路全体を確認してください。
違い2:出力と低音の余裕はHeston 120が大きい
Heston 120の最大出力は150Wです。11基のClass Dアンプで、5インチのサブウーファー2基、3インチのミッドウーファー2基、高音用スピーカー2基、フルレンジ5基を駆動します。
さらに4基のパッシブラジエーターを備え、公称再生帯域は40Hz~20kHzです。
Heston 60は最大56Wで、7基のClass Dアンプ、1.25インチのフルレンジ5基、3インチのウーファー2基という構成です。公称再生帯域は45Hz~20kHzです。
数字上はHeston 120のほうが、広い部屋で音量を上げたときの余裕と、低い帯域まで再生する力を持ちます。映画の効果音やライブ映像を大きめの音で楽しみたい人には向きやすい構成です。
ただし、最大出力が約3倍だから常に音量も3倍になるわけではありません。音量の感じ方はスピーカー効率、部屋の広さ、視聴距離で変わります。
集合住宅では出力を使い切れるとは限らず、深夜はNightモードの利用も考えたいところです。
外付けサブウーファーは両方追加できる
両機ともMarshall Heston Sub 200をワイヤレスで追加できます。また、モノラルのSub Out端子があるため、対応する一般的なパワードサブウーファーを有線接続する選択肢もあります。
Heston 60は本体が小さいぶん、後からサブウーファーを足して低音を補う構成が考えられます。Heston 120も、映画の重低音をさらに強化したい場合に追加可能です。
サブウーファーは低音だけを担当します。追加しても後方から音が出るリアスピーカーにはならず、チャンネル構成そのものが同じ形で増えるとは限りません。
床や壁へ振動が伝わることもあるため、集合住宅では設置マットや音量調整も必要です。
違い3:Heston 120だけHDMI入力と4K/120Hz映像通過に対応

テレビとの接続は、両機ともHDMI eARCを使えます。テレビのeARC/ARC端子とサウンドバーをHDMIケーブルでつなぎ、テレビへ入った音をサウンドバーへ戻す方法です。
Heston 120には、これとは別に映像機器用のHDMI入力が1系統あります。公式仕様ではHDMI 2.1、4K/120Hz、Dolby Visionの映像通過に対応します。
ゲーム機やレコーダーをHeston 120へつなぎ、映像をテレビへ通す配線が可能です。
Heston 60には映像機器用HDMI入力がありません。ゲーム機やレコーダーはテレビへ直接接続し、音だけをeARCで戻します。
HDMI入力が役立つ場面
次のような場合は、Heston 120のHDMI入力が役立ちます。
- テレビのHDMI入力がすでに埋まっている
- ゲーム機の4K/120Hz映像をサウンドバー経由で通したい
- Dolby Vision対応プレーヤーを直接接続したい
- テレビ側で一部の音声形式を通せないため、音を先にサウンドバーへ入れたい
一方、テレビに十分なHDMI端子があり、すべての音声をeARCで戻せるなら、Heston 60でも配線できます。HDMI入力がないこと自体が音質低下を意味するわけではありません。
4K/120Hzを使う場合は、テレビ側の端子も4K/120Hzに対応していること、適切なUltra High Speed HDMIケーブルを使うこと、テレビとゲーム機の設定を有効にすることが必要です。サウンドバーだけ対応していても経路全体がそろわなければ動作しません。
違い4:大きさと重さは設置場所を左右する
Heston 120は幅110cm、奥行14.5cm、高さ7.6cm、約7.04kgです。55型以上のテレビと組み合わせやすい横幅ですが、テレビ台が狭いと左右にはみ出します。
奥行きもあるため、テレビのスタンド脚と干渉しないか確認が必要です。
Heston 60は幅73cm、奥行12.4cm、高さ6.8cm、約2.76kgです。Heston 120より幅が37cm短く、重さも半分以下です。
小さめのテレビ台、寝室、書斎など、設置スペースを優先する場所に向きます。
テレビ画面下端までの高さも確認してください。Heston 60でも高さ6.8cmあるため、テレビスタンドが低い機種では画面やリモコン受光部を隠す可能性があります。
台上スタンドを足す場合は安定性も確認しましょう。
壁掛け方法も異なる
Heston 120の壁掛けには別売の専用金具を使います。本体が約7kgあるため、壁の下地と固定方法が重要です。
Heston 60には壁掛け用のグロメットが付属しますが、壁側のネジやアンカーは壁材に合わせて用意する必要があります。付属部品があるからどの壁にもそのまま付けられるわけではありません。
石こうボード壁では下地位置を確認し、不安があれば施工業者へ相談してください。
設置前に測る場所
- テレビ台の横幅と奥行き
- テレビ脚の内側とサウンドバーの干渉
- 画面下端・リモコン受光部までの高さ
- 上向きスピーカーの上に棚板がないか
- 電源、HDMI、必要ならLANやサブウーファー端子の余白
共通点:無線機能と音声モードはほぼそろう
本体サイズは大きく違いますが、ネットワークや日常操作の機能は共通しています。
- Bluetooth 5.3
- Wi-Fi 6
- Apple AirPlay 2
- Google Cast
- Spotify Connect
- TIDAL Connect
- Marshallアプリ
- 2基のマイクを使うルーム部屋補正
- Music、Movie、Voice、Nightの4モード
- USB-C入力
- Heston Sub 200のワイヤレス接続
音楽をスマホから手軽に流すだけならBluetoothが便利です。家庭内Wi-Fiが安定しているなら、AirPlay 2やGoogle Cast、Spotify Connectなどを使うことで、スマホの通知音や通話の影響を受けにくくなります。
ルーム部屋補正は、本体の2基のマイクで部屋の反射を測り、設置環境に合わせて音を整える機能です。ソファや家具を大きく動かしたときは再調整を検討しましょう。
補正は防音機能ではないため、隣室への音漏れを止めるものではありません。
4つの音声モードの使い分け
Musicは楽曲、Movieは映画の広がり、Voiceは会話の明瞭さ、Nightは深夜に大きな音と小さな音の差を抑える用途に向きます。
映画でもMovieだけに決める必要はありません。セリフが聞きにくい作品ではVoice、集合住宅の夜間はNightというように、コンテンツと時間帯で選ぶと実用的です。
音の好みは人によって違うため、まず基準となるモードで聞き、必要なときだけ変えると迷いにくくなります。
購入前に各商品の口コミを確認してください。
口コミ本文・星・件数は転載していません。部屋の広さ、テレビ台、普段の音量が近い使い方を探すと判断しやすくなります。
Heston 120がおすすめな人
Heston 120は次のような人に向いています。
- Atmos作品で高さ方向の表現を重視したい
- 広めのリビングで映画やライブを楽しみたい
- 本体だけでも低音の余裕が欲しい
- ゲーム機を4K/120Hzでサウンドバーへ直接つなぎたい
- Dolby Visionを含む映像を映像通過したい
- RCA入力やEthernet端子も使いたい
- 幅110cm、重さ約7kgの本体を安全に置ける
Heston 120は、サウンドバー一台で映画と音楽の両方を本格的に楽しみたい人向けです。上向き・側面ドライバーを含む11基構成とHDMI入力が、Heston 60にはない主な価値です。
ただし、テレビ台が小さい家庭ではサイズが負担になります。また、映画を小音量で見ることが中心なら、最大出力の余裕を生かしきれないことがあります。
購入前に置き場所を実測してください。
Marshall Heston 120
Heston 60がおすすめな人
Heston 60は次のような人に向いています。
- 小さめのテレビ台や寝室へ置きたい
- 壁掛けしやすい軽い本体を選びたい
- 上向き専用チャンネルより省スペースを優先する
- ゲーム機やレコーダーをテレビへ直接接続できる
- BluetoothとWi-Fiの音楽機能は上位機と同じように使いたい
- 必要になったらサブウーファーを追加したい
幅73cmでも、Atmos/DTS:X、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、音楽配信、部屋補正といった使い勝手はHeston 120と共通です。小型だから単なるテレビ用スピーカーというわけではなく、映画と音楽を両方扱える設計です。
一方で、高さ専用チャンネルと映像用HDMI入力はありません。Atmosの高さ表現や4K/120Hz映像通過が目的なら、設置スペースを確保してHeston 120を選ぶほうが後悔しにくいでしょう。
Marshall Heston 60
迷ったときの最終判断
Heston 120とHeston 60は、機能を少しだけ変えた兄弟機ではなく、置き場所と映画体験の優先度で選ぶ2モデルです。
上向きチャンネル、150Wの余裕、HDMI入力、4K/120Hz映像通過が必要ならHeston 120です。幅110cmを置けることが前提ですが、映画・ゲーム中心のシステムをまとめやすくなります。
横幅73cmの扱いやすさを優先し、再生機器はテレビへ直接つなげるならHeston 60です。無線音楽機能やアプリ、音声モードは共通なので、日常の使い勝手を大きく諦めずに省スペース化できます。
最終的には次の順番で決めると簡単です。
1. 幅110cmの本体を安全に置けるか2. 上向きチャンネルを使ったAtmos再生を重視するか3. サウンドバー側のHDMI入力が必要か4. 集合住宅や視聴時間帯で大出力を使えるか
1~3を重視するならHeston 120、設置性を最優先するならHeston 60が合います。
Heston 120が向く条件
- 映画で上方向の広がりも重視する
- 広いリビングで使う
- ゲーム機を本体へ直接つなぎたい
- 幅110cmの設置場所がある
Heston 60が向く条件
- 幅73cmの置きやすさを優先する
- 寝室や小さめのテレビ台で使う
- 映像機器はテレビへ直接つなぐ
- 必要なら後から低音機器を足す
Marshall Heston 120
Marshall Heston 60
用語をやさしく解説
記事に出てきた用語の意味を見る
5.1.2chとは?
ひとことでいうと
前後左右、低音、高さを分担する構成です。
何が変わる?
上向きの音を使い、映画の空間を上方向にも広げます。
あなたに関係する?
高さ表現を重視するなら120、小ささを重視するなら60です。
映像通過とは?
ひとことでいうと
ゲーム機の映像をサウンドバー経由でテレビへ送る機能です。
何が変わる?
テレビの入力端子が足りないときに配線を増やせます。
あなたに関係する?
120は対応し、60では再生機器をテレビへつなぎます。
部屋補正とは?
ひとことでいうと
本体のマイクで部屋の反射を測って音を整える機能です。
何が変わる?
置く部屋に合わせたバランスを作りやすくなります。
あなたに関係する?
両機とも対応し、家具を大きく動かした場合は再測定を検討します。
Dolby AtmosとDTS:X
音の位置情報を使い、前後左右に加えて高さを含む音場を作る立体音響フォーマットです。対応表示があっても、実際の再生には対応作品、再生端末、テレビまたはHDMI経路の設定が必要です。
5.1.2chと5.1ch
5は主に前後左右の音、1は低音、最後の2は高さ方向の音を担当する考え方です。Heston 120は5.1.2ch、Heston 60は高さ専用チャンネルを持たない5.1chです。
eARC
テレビの音をHDMIケーブルでサウンドバーへ返す仕組みです。従来のARCより多くの音声形式を扱いやすく、テレビ内蔵アプリやテレビへ接続したゲーム機の音をサウンドバーへ送れます。
HDMI映像通過
ゲーム機などの映像と音をサウンドバーへ入力し、映像をテレビへ通す機能です。Heston 120は4K/120HzとDolby Visionの通過に対応します。
Heston 60には映像用HDMI入力がありません。
パッシブラジエーター
アンプで直接駆動しない振動板で、内部の空気の動きを利用して低音を補います。搭載数だけで音質は決まりませんが、小さな筐体で低域を伸ばすために使われます。
価格、在庫、ストリーミングサービスの対応状況は変わることがあります。購入時にはMarshall公式ページと販売ページで最新情報を確認してください。

