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Sony HT-B600とHT-S2000は、どちらもテレビの声を中央から聞き取りやすくし、Dolby Atmosなどの立体音響を楽しめるサウンドバーです。
ただし、見た目以上に大きな違いがあります。
HT-B600は、高さ方向の音を担当する上向きスピーカー2基と、16cmの別体サブウーファーまで最初からそろう3.1.2ch構成。
HT-S2000は、低音用スピーカーまで幅80cmのバー1本へ収め、必要なら後からリアスピーカーや別体サブウーファーを追加できる3.1ch構成です。
結論からいうと、幅95cmの本体とサブウーファーを置けるなら、HT-B600のほうが映画向けのスピーカー構成とコストパフォーマンスの両面でメリットを得やすいと思います。
現在はHT-B600のほうが安い側でありながら、HT-S2000にはない上向きスピーカー2基と16cmサブウーファーまで購入時から使えるためです。
ただし、HT-S2000には床へ機器を置かずバー1本で始められることや、必要になってからリアスピーカーや別体サブウーファーを追加できることなど、HT-B600にはないメリットがあります。
つまり、単純に「HT-B600のほうがおすすめ」と決めるのではなく、映画の音を購入時から充実させたいのか、設置をすっきりさせて後から組み替えたいのかを見ることが大切です。
この記事では、Sony HT-B600とHT-S2000の違いを初心者にも分かるように整理しながら、現在の1万円程度の価格差を含めて、自分ならどちらを選ぶべきかまで解説します。
- HT-B600:幅95cmの本体と床置きサブウーファーを置ける。映画の高さ方向と低音を、購入時から専用スピーカーへ任せたい
- HT-S2000:床へ機器を置かず、テレビ前のバー1本だけで始めたい
- HT-S2000:将来リアスピーカーや別体サブウーファーを追加したい
- まだ迷う場合:このあと「映画の音」「置き方」「拡張性」「価格差」の順に見ると判断しやすくなります
Sony HT-B600
Sony HT-S2000
※価格や在庫は変動するため、本文では具体的な販売価格ではなく価格差の目安で説明しています。
- Sony HT-B600とHT-S2000の主な違い
- 違い1:映画の高さ方向と低音を専用スピーカーへ任せるのはHT-B600
- 違い2:HT-B600は購入時に完成、HT-S2000は後から広げられる
- 違い3:床へ機器を置かず、幅80cmへ収めたいならHT-S2000
- 違い4:対応ブラビアならHT-B600は「ボイスズーム3」に対応
- スマホ操作だけならHT-S2000を選ぶ必要はない
- Dolby AtmosやeARCは両方にある
- 夜や集合住宅ではHT-S2000のほうがいい?
- 現在の価格差ならどちらにお金を払う価値がある?
- 口コミでは「迫力がある」だけでなく自分の部屋に近い人を見る
- Sony HT-B600とHT-S2000はどっちを選ぶ?
Sony HT-B600とHT-S2000の主な違い
最初に見るべきなのは、細かな規格ではなく「高さ方向の専用スピーカー」「低音の出し方」「後からスピーカーを増やせるか」の3点です。
どちらもDolby AtmosやDTS:Xには対応しています。
しかし、同じ立体音響対応でも、実際に音を出すスピーカー構成はかなり違います。
| 比較項目 | Sony HT-B600 | Sony HT-S2000 |
|---|---|---|
| 基本構成 | バー+サブウーファー | バー1本 |
| スピーカー構成 | 3.1.2ch | 3.1ch |
| センタースピーカー | あり | |
| 高さ方向を担当する上向きスピーカー | 2基 | 専用スピーカーなし |
| 低音 | 16cm別体サブウーファー | 本体内蔵ウーファー2基 |
| 実用最大出力合計 | 350W | 250W |
| 別売リアスピーカー追加 | 非対応 | 対応機器を追加可能 |
| 別売サブウーファー追加 | 付属サブウーファーを使用 | 対応機器を追加可能 |
| 本体幅 | 95cm | 80cm |
| 本体奥行 | 11cm | 12.4cm |
| 床置きスペース | サブウーファー用に必要 | 購入時は不要 |
| Dolby Atmos / DTS:X | 対応 | |
| eARC / ARC | 対応 | |
| BRAVIA Connect | 対応 | |
| Wi-Fi | 非対応 | 対応 |
| ボイスズーム3 | 対応ブラビアとの組み合わせで利用可能 | 対応機器として案内なし |
HT-B600の「3.1.2ch」という数字を覚える必要はありません。
中央の声、左右の音、低音に加えて、高さ方向を担当するスピーカーが2基あると考えれば十分です。
一方のHT-S2000は、低音用スピーカーまでバー1本へ収めます。
購入時の構成だけを見るならHT-B600のほうが充実していますが、HT-S2000は必要になったあとでリアスピーカーやサブウーファーを追加できる点が大きく異なります。
違い1:映画の高さ方向と低音を専用スピーカーへ任せるのはHT-B600

映画の高さ方向を担当する上向きスピーカーと、低音専用のサブウーファーを最初から使うHT-B600か、それらをテレビ前のバー1本へまとめるHT-S2000かの違いです。
HT-B600には天井方向へ音を出すスピーカーが2基ある
HT-B600の大きな特徴は、本体上部に2基の上向きスピーカーを備えていることです。
映画などで高さ方向の音の情報が入っているときに、前方だけでなく天井方向へも音を放射し、立体的な音場を作るために使われます。
たとえば、雨や飛行物体など高さを感じさせる音を含む場面では、前方のスピーカーだけで高さを表現する方式とはスピーカーの使い方が異なります。
さらにHT-B600では、低い爆発音や音楽のベースなどを直径16cmの別体サブウーファーへ任せます。
つまり購入した時点で、
- 左右の音
- 中央の会話
- 高さ方向の音
- 低音
を役割分担させる構成です。
「映画を見るためにサウンドバーを買うので、立体感も低音も購入時からある程度しっかりした構成にしたい」
という人には、HT-B600のほうが分かりやすいでしょう。
HT-S2000もDolby Atmosには対応する
ここで注意したいのは、HT-S2000では立体音響を楽しめないわけではないことです。
HT-S2000もDolby AtmosとDTS:Xに対応しています。
ただしHT-B600のような天井方向へ音を放射する専用スピーカーはありません。
前方のスピーカーと音響処理を使って、広がりや高さを表現します。
つまり、
「Dolby Atmosに対応しているか」は共通ですが、「実際に高さ方向を担当する専用スピーカーを持っているか」は違います。
今回の比較では、この違いのほうが重要です。
低音もHT-S2000はバーの中へ収める
HT-S2000は、低音を担当する2基のウーファーもバー本体へ内蔵しています。
そのため購入時は、幅80cmのサウンドバー1本だけをテレビ前へ置けば使えます。
床へサブウーファーを置く場所がない家庭や、テレビ周りへ機器を増やしたくない家庭では大きなメリットです。
一方、HT-B600では低音専用の16cmサブウーファーが最初から付きます。
ここも「HT-S2000には低音がない」という比較ではありません。
低音専用の大きな別体スピーカーへ任せるか、バー本体の中へまとめるかの違いです。
では、映画ならHT-B600のほうがいい?
映画を見るという理由だけで、必ずHT-B600とまでは決めません。
ただし、現在のようにHT-B600のほうが安い状況で、
- 本体幅95cmを置ける
- 床へサブウーファーを置ける
- 映画の高さ方向も重視したい
- 低音も専用スピーカーへ任せたい
という条件なら、HT-B600のほうが映画向けの構成と価格の両面でメリットを得やすいと考えます。
HT-S2000へ追加料金を払う理由は、「もっと映画向けの専用スピーカーが付くから」ではありません。
床を空けてバー1本にできることや、購入後にシステムを組み替えられることへ価値を感じるかで判断します。
HT-B600は天井まわりも確認する
上向きスピーカーは、天井方向へ音を放射して高さのある音場を作るために使われます。
そのため、サウンドバーのすぐ上に棚板が張り出しているなど、上方向への音を遮る置き方は避けたいところです。
また、天井の高さや形、素材などによって実際の聞こえ方は変わります。
「上向きスピーカーがある=必ず真上から音が聞こえる」と考えるのではなく、高さ方向を表現するための専用スピーカーを持つことがHT-B600の強みと考えるとよいでしょう。
スピーカー構成と出力の詳しい数字を見る
HT-B600は、フロント左右、センター、上向き2基、別体サブウーファーを備えた3.1.2ch構成で、実用最大出力合計は350Wです。
HT-S2000は、フロント3基と本体内蔵ウーファー2基の3.1ch構成で、実用最大出力合計は250Wです。
ただし、350Wと250Wだけで音質を順位づけするものではありません。
今回の比較では、出力値よりもHT-B600には上向き2基と16cm別体サブウーファーがあるというスピーカー構成を見るほうが購入判断につながります。
違い2:HT-B600は購入時に完成、HT-S2000は後から広げられる
買った日の構成で使い続けるHT-B600か、まずバー1本で始めて後からリアスピーカーや別体サブウーファーを追加できるHT-S2000かの違いです。
HT-B600は箱に入っている構成で完結する
HT-B600は、サウンドバー本体と16cmサブウーファーの組み合わせで使います。
購入後にリアスピーカーを追加して、ソファの後ろから実際に音を出す構成へ広げる機種ではありません。
その代わり、購入した時点で、
- センタースピーカー
- 上向きスピーカー2基
- 16cmサブウーファー
までそろっています。
「映画はよく見るけれど、ソファの後ろへスピーカーまで置く予定はない」
「後から別売スピーカーを調べたり買い足したりせず、最初から完成した構成で使いたい」
という人にはHT-B600のほうが分かりやすいでしょう。
HT-S2000ならリアスピーカーを後から追加できる
HT-S2000は、対応する別売リアスピーカーを追加できます。
リアスピーカーを視聴位置の後方へ置けば、前方のサウンドバーだけで後ろの音を表現するのではなく、実際の後方スピーカーから音を出せる構成へ広げられます。
これはHT-B600にはないメリットです。
そのため、
「今はバー1本にしたいけれど、将来はソファの後ろにもスピーカーを置きたい」
という人ならHT-S2000を選ぶ理由があります。
別体サブウーファーも後から追加できる
HT-S2000は、本体内蔵の低音だけで使い始めたあと、対応する別売サブウーファーも追加できます。
つまり、
購入時は省スペース → 必要になったら低音や後方音を強化
という使い方ができます。
ただし、当然ながら別売機器はHT-S2000本体の価格には含まれません。
リアスピーカーやサブウーファーを追加すると、
- 別売機器の購入費用
- 追加する機器の置き場所
- 電源コンセント
も必要になります。
「いつか増やせたらいいかも」だけなら、現在の1万円程度の価格差を払う理由としては弱いでしょう。
実際にリアスピーカーを置きたい、あるいは後からシステムを育てたい意思がある人ほどHT-S2000の拡張性を活かせます。
リアスピーカーを追加しないならHT-B600が有利になりやすい
HT-S2000の大きな購入理由の一つが拡張性です。
裏を返せば、リアスピーカーも別体サブウーファーも追加しないなら、そのメリットを使わないことになります。
現在はHT-B600のほうが安い側で、上向き2基と16cmサブウーファーまで購入時から付属します。
そのため、
「追加する予定は特にない」「購入した状態のまま使いたい」なら、HT-B600のほうが価格を含めて選びやすい
というのが今回の比較です。
HT-S2000へ追加できる機器について確認する
HT-S2000では、ソニーが対応を案内しているリアスピーカーやサブウーファーを使用します。
任意のBluetoothスピーカーなどを自由にリアスピーカーとして組み合わせられるわけではありません。
追加前には、現在販売されている対応機器をソニー公式情報で確認してください。
リアスピーカーを置く場合は、ソファ後方の置き場所だけでなく、左右の電源も確認しておくと購入後に困りにくくなります。
違い3:床へ機器を置かず、幅80cmへ収めたいならHT-S2000

置き場所に余裕があるならHT-B600、幅を抑えて床も空けたいならHT-S2000です。
HT-B600の本体サイズは、約幅95×高さ6.4×奥行11cmです。
HT-S2000は、約幅80×高さ6.4×奥行12.4cmです。
高さは同じですが、横幅はHT-S2000のほうが15cm短くなります。
小さめのテレビ台や、テレビ脚の間へサウンドバーを収めたい家庭では、この15cmが購入機種を変えることがあります。
ただし、HT-S2000のほうがすべて小さいわけではありません。
奥行はHT-S2000のほうが1.4cm深いため、テレビ脚の前へ置く場合は奥行も確認してください。
HT-B600は床へサブウーファーを置く
本体サイズ以上に大きな違いが、サブウーファーです。
HT-B600では、約幅21×高さ38.8×奥行38.8cmのサブウーファーを床へ置きます。
さらにサブウーファー用の電源も必要です。
本体との音声接続はワイヤレスですが、電源コードまでなくなるわけではありません。
テレビ台の横などへこのスペースを確保できないなら、価格やスピーカー構成が魅力的でもHT-B600は候補から外れます。
HT-S2000は購入時なら床を使わない
HT-S2000は、低音用スピーカーも本体へ内蔵しています。
そのため、購入時はテレビ前へバー1本を置くだけです。
床へ機器を置きたくない家庭では、HT-S2000の追加料金を払う理由がここにあります。
ただし、後から別売サブウーファーを追加すれば、その時点では床の置き場所が必要になります。
つまり、
「今だけ床を空けたい」のか、「今後も床へオーディオ機器を置きたくない」のか
まで考えておくと選びやすくなります。
幅95cmの本体と床の約幅21×奥行38.8cmを確保できるならHT-B600を候補に残します。床へ機器を置けない、または幅80cm以内に収める必要があるならHT-S2000のメリットが大きくなります。
違い4:対応ブラビアならHT-B600は「ボイスズーム3」に対応
対応するブラビアを使っているなら、映画だけでなく普段のテレビやドラマの「声」でもHT-B600にメリットがあります。
HT-B600とHT-S2000は、どちらも中央に声を担当するセンタースピーカーを備えています。
そのため、ニュースのアナウンサーやドラマの会話を画面中央から届けるという基本構成は共通です。
さらにHT-B600は、対応するブラビアと組み合わせることで「ボイスズーム3」を利用できます。
ボイスズーム3は、全体の音量を大きくするのではなく、人の声を中心に調整する機能です。
たとえば、
「映画の効果音まで大きくしたくないけれど、会話だけもう少し聞き取りたい」
という場面で使えます。
ただし、HT-B600単体だけで使える機能ではありません。
対応するブラビアとの組み合わせが必要です。
別メーカーのテレビや非対応ブラビアを使っているなら、この違いを理由にHT-B600を選ぶ必要はありません。
その場合は、両機にある通常のボイスモードを使うと考えればよいでしょう。
スマホ操作だけならHT-S2000を選ぶ必要はない
HT-S2000にはWi-Fiがありますが、スマホから操作したいというだけなら両機ともBRAVIA Connectを利用できます。
HT-B600もHT-S2000も、スマートフォン用アプリ「BRAVIA Connect」に対応しています。
そのため、手元のスマートフォンから設定や操作をしたいという目的だけなら、HT-S2000だけのメリットではありません。
また、どちらもBluetoothでスマートフォンから音楽を再生できます。
テレビを消した状態でスマホの音楽をサウンドバーから流す、といった一般的な使い方は両方で可能です。
HT-S2000にはWi-Fiも搭載されています。
ただし、
「Wi-Fi対応」という仕様名だけで、現在の1万円程度の差額を払う必要はありません。
Wi-Fiを使って実現したい具体的な使い方がある場合に確認する程度でよいでしょう。
通常のテレビ視聴、Bluetoothでの音楽再生、BRAVIA Connectでの基本操作が目的なら、スマホ関連は今回の主要な選択理由にはなりません。
Dolby AtmosやeARCは両方にある
「Atmos対応だからHT-B600」「eARCがあるからHT-S2000」という選び方にはなりません。どちらも対応しています。
HT-B600もHT-S2000もDolby AtmosとDTS:Xに対応しています。
映画などに含まれる高さ方向の音声情報を扱える点は共通です。
今回違うのは、その情報をどのようなスピーカー構成で表現するかです。
HT-B600は上向きスピーカーを2基備えます。
HT-S2000は専用の上向きスピーカーを持たず、前方のスピーカーと音響処理を使います。
そのため、購入判断では「Atmos対応」というロゴを見るだけではなく、実際のスピーカー構成まで見ることが大切です。
テレビとの接続も基本は同じ
どちらも、対応テレビならテレビとサウンドバーをHDMIケーブル1本で接続できます。
テレビ側の「eARC」または「ARC」と書かれたHDMI端子を使います。
eARCという専門用語は、
テレビから、映画などで使われる情報量の多い音声をサウンドバーへ渡しやすくする仕組み
くらいに考えれば十分です。
これは両機とも対応しています。
また、HT-B600にもHT-S2000にもゲーム機やレコーダーを直接入れるためのHDMI入力はありません。
ゲーム機やレコーダーは基本的にテレビ側へつなぎ、テレビからサウンドバーへ音を渡します。
テレビ側に対応HDMI端子がない場合は、光デジタル接続も利用できます。
夜や集合住宅ではHT-S2000のほうがいい?
HT-B600には16cmのサブウーファーが付くため、マンションや夜間視聴ではHT-S2000のほうがよいのでは、と考える人もいるでしょう。
ただし、集合住宅というだけでHT-S2000へ決める必要はありません。
どちらも低音を調整でき、ナイトモードも備えています。
夜間は大きな効果音や低音を抑えながら視聴できます。
そのため、判断したいのは住居の種類より、
- 昼間は映画の低音も楽しみたいか
- 夜間の小音量視聴が中心か
- サブウーファーがあっても、ほとんど低音を弱めて使いそうか
- そもそも床へサブウーファーを置きたくないか
です。
昼間などに映画をある程度の音量で楽しめるなら、HT-B600の別体サブウーファーを活かしやすくなります。
反対に、ほとんど小音量で使い、サブウーファーも活かしにくく、床へ機器を置くこと自体を避けたいならHT-S2000の一体型に価値を感じやすくなります。
「マンションだからどちら」ではなく、「自分は付属サブウーファーを実際に使うか」で考えるのがおすすめです。
現在の価格差ならどちらにお金を払う価値がある?
現在はHT-S2000のほうが1万円程度高い状態です。この差額を「音質の上下」と考えるのではなく、HT-S2000の一体設置と拡張性へ払う価値があるかで判断します。
今回の比較で特に重要なのが価格です。
現在確認できる販売価格では、HT-S2000のほうがHT-B600より1万円程度高い状態です。
しかし、
「HT-S2000のほうが高い=音も上位」
という比較ではありません。
むしろ購入時のスピーカー構成だけを見ると、安いHT-B600のほうに、
- 3.1.2ch構成
- 上向きスピーカー2基
- 16cm別体サブウーファー
- 350Wのアンプ構成
がそろっています。
そのため、幅95cmとサブウーファーの置き場所に問題がなく、後からリアスピーカーを追加する予定もないなら、HT-B600はかなりコストパフォーマンスを感じやすい比較です。
HT-S2000の差額へ払っているものは何?
HT-S2000へ追加料金を払う意味が大きいのは、
- 床へサブウーファーを置かずバー1本にしたい
- 本体幅を80cmに抑えたい
- 購入時はできるだけ省スペースにしたい
- 後からリアスピーカーを追加したい
- 後から別体サブウーファーを追加したい
という場合です。
つまり、
HT-S2000の差額は「購入時から映画向けスピーカーが多いこと」ではなく、「省スペースと後から組み替えられる自由度」へ払うもの
と考えると分かりやすくなります。
価格差が変われば判断も少し変わる
販売価格は今後変動します。
もしHT-S2000との価格差がかなり縮まれば、バー1本で始められるコンパクトさや拡張性へ払うハードルも下がります。
逆に現在のようにHT-B600のほうが1万円程度安いなら、HT-S2000を選ぶときは、
「床を空けたい」「幅80cmが必要」「後からリアを追加したい」
など、HT-B600では困る理由があるかを確認すると判断しやすいでしょう。
購入時には商品カードから、その時点の販売価格を確認してください。
口コミでは「迫力がある」だけでなく自分の部屋に近い人を見る
口コミを見るときは、「音がいい」「迫力がある」という感想だけで決めないほうが役立ちます。
今回の2機種なら、特に次のポイントを確認してみてください。
- HT-B600のサブウーファーをどこへ置いているか
- HT-B600の高さ方向の音をどのような部屋で聞いているか
- 集合住宅や夜間に低音をどの程度下げているか
- 小音量でも会話を聞き取りやすいか
- HT-S2000単体の低音で満足しているか
- HT-S2000へリアスピーカーを追加した人は、追加前後で満足度が変わったか
- 実際にテレビ台へ置いたときの幅・奥行の印象
- BRAVIA Connectの操作感
自分と似た部屋、音量、テレビの見方をしている人の口コミほど、購入後を想像する材料になります。
選ぶ前に知っておきたい用語を見る
上向きスピーカー
ひとことでいうと
天井方向へ音を放射して、高さを感じさせる音場を作るためのスピーカーです。
何が変わる?
HT-B600には2基あります。HT-S2000には高さ方向だけを担当する専用スピーカーはありません。
あなたに関係する?
映画の立体音響を重視するなら確認したい違いです。ただし、上向きスピーカーがあるだけで必ず真上から音が聞こえるという意味ではありません。
サブウーファー
ひとことでいうと
爆発音や音楽のベースなど、低い音を主に担当するスピーカーです。
何が変わる?
HT-B600は16cmの専用スピーカーを床へ置きます。HT-S2000は低音用スピーカーを本体へ内蔵しています。
あなたに関係する?
まず床へ約幅21×奥行38.8cmの機器を置けるか確認してください。置けない場合はHT-S2000の一体型が選びやすくなります。
eARC・ARC
ひとことでいうと
テレビからサウンドバーへHDMIケーブルで音を渡すための仕組みです。
何が変わる?
eARCでは、映画などで使われる情報量の多い音声もテレビからサウンドバーへ渡しやすくなります。
あなたに関係する?
今回の2機種はどちらも対応しています。購入前にテレビ側の「eARC」または「ARC」と書かれたHDMI端子を確認してください。
Dolby Atmos・DTS:X
ひとことでいうと
前後左右だけでなく、高さを含む音の情報を扱える立体音響の方式です。
何が変わる?
対応作品で、平面的な左右だけではなく立体的な音場を表現するために使われます。
あなたに関係する?
HT-B600とHT-S2000は両方対応しています。今回重要なのは規格名ではなく、HT-B600だけが上向きスピーカー2基を持つという実際の構成です。
音の感じ方は部屋や好みでも変わります。購入前の最終確認として、自分と似た環境で使っている人の口コミも確認してみてください。
Sony HT-B600とHT-S2000はどっちを選ぶ?
最終的には「HT-B600の上向きスピーカーとサブウーファーを置いて使えるか」「HT-S2000の省スペースや拡張性を本当に必要としているか」で判断すると迷いにくくなります。
STEP1:幅95cmの本体とサブウーファーを置ける?
置けない・置きたくない → HT-S2000
問題なく置ける → STEP2へ
HT-B600では、幅95cmの本体に加えて、床へ約幅21×奥行38.8cmのサブウーファーを置きます。
ここが難しければ、音や価格を比較する前にHT-S2000を残してよいでしょう。
STEP2:後からリアスピーカーを追加したい?
具体的に追加したい → HT-S2000
購入時の構成のまま使う → STEP3へ
HT-S2000の大きな強みは、後から実際のリアスピーカーを追加できることです。
この計画が具体的なら、現在の価格差を払う理由があります。
STEP3:映画の高さ方向や低音も重視したい?
重視したい → HT-B600のメリットが大きい
HT-B600には、上向きスピーカー2基と16cmサブウーファーが購入時から付属します。
現在はHT-S2000より安い側なので、両方置ける人にとってはかなり魅力的な構成です。
HT-B600が向いている人
- 幅95cmの本体をテレビ前へ置ける
- 床へサブウーファーを置ける
- 映画の高さ方向を担当する専用スピーカーがほしい
- 低い爆発音や音楽のベースを16cmサブウーファーへ任せたい
- 後からリアスピーカーを追加する予定はない
- 購入した状態で映画向けの構成を完成させたい
- 現在の価格差を考えるとコストパフォーマンスも重視したい
- 対応ブラビアでボイスズーム3を使いたい
この条件なら、HT-B600のほうがメリットを得やすいと思います。
HT-S2000が向いている人
- 床へサブウーファーを置きたくない
- テレビ前をバー1本だけですっきりさせたい
- 幅80cm以内に収める必要がある
- 購入時は省スペースを優先したい
- 後からリアスピーカーを追加したい
- 後から別体サブウーファーを追加する可能性がある
- その自由度のためなら現在の価格差を払ってもよい
この条件なら、HT-S2000を選ぶ意味があります。
迷ったら「HT-S2000へ差額を払う理由があるか」を考える
今回の2機種は、
高いHT-S2000がHT-B600の上位版
という単純な関係ではありません。
購入時のスピーカー構成は、むしろHT-B600のほうが充実しています。
HT-B600は、上向きスピーカー2基と16cmサブウーファーまで最初からそろえる。
HT-S2000は、バー1本から始めて必要なら後からリアや低音を増やす。
という考え方の違いです。
したがって、両方を問題なく置けるなら、まずHT-B600の構成が自分に合うかを確認してみてください。
そして、
「床を空けたい」「幅80cmに収めたい」「後からリアスピーカーを追加したい」
というHT-S2000ならではの理由がある場合に、追加料金を払う。
この順番で考えると、価格の高いほうをなんとなく選ぶのではなく、自分が実際に使う違いへお金を払いやすくなります。
Sony HT-B600
Sony HT-S2000

